施行指針(及び 給水便覧)作成事業
誰もが理解しやすい給水装置工事設計・施行指針を構築し、必要に応じ毎年、その内容を更新します。
施行指針構築の内容は、各項の文章だけではなく、窓口運用に際し不可欠な各項における詳細な解説と、給水装置施行時の適正な材料・工法による施工などの解説及び給水装置設計に関する分かりやすい技術資料などにおいて図形を交えて構築します。
2.聞取り調査
水道事業体が有する給水装置関連書類等に関して、聞取り調査を行います。
メータ・弁栓・給水器具類のメーカーより、聞取り調査を行います。
3.施行指針 及び 給水便覧の打合せ及び構築
協議の上、事業体の組織・体制に適し、かつ、給水窓口の対応業務において、的確に運用するための解り易い施行指針の解説書を構築します。
4.参考設計技術資料の構築
協議の上、給水装置工事の水理計算等に関する解り易い設計資料を、諸数値の表を交えて構築します。
≪施行指針の特徴≫
誰もが判りやすく、理解しやすい指針
★ 文字では理解できない内容は、図形・写真等にて・・・
面白みのない文字だけでは当然、眠くなります。設計・施工等の内容を十分に理解していただくため、要所に図形・表・写真等を交えています。
文字だけでは、理解することが困難な配管形態等が一目で解る配管系統図、各種施工要領図、管理区分図、分類・フロー図、および各種表形式のデータ表等を活用し、解りやすく解説しています。
また、ビジュアルな各種製品等の写真や現場施工写真等を交え、新たに水道事業の給水担当に部署替えとなったご担当者にとっても基礎資料となるよう、解りやすく解説しています。
最重要事項は『安全・安心の水』の持続
★ 給水装置からの配水管への逆流は、絶対に阻止・・・
水道法第1条の「目的」にある『清浄』な水の供給施策は、100年先の蛇口からの『安心して飲める水』を守るための『最終砦』です。
『給水装置施行指針(及び 給水便覧)作成業務、および給水装置に係る水理計算業務』を主業務とする給水コンサルタントとして100年先の水道界の『最終砦』を守り、蛇口からの『安心して飲める水』の確保・持続において、業務を介してその一翼を担う所存です。
配水管への給水装置からの逆流を絶対に阻止し、適正な保守管理にて配水管を守るための施策等が、詳細に図解・説明されています。
ウォータハンマ(WH)発生防止措置
★ WHの発生防止対策を、図・数値図表等を交えて・・・
配水管内にて発生するWHは、近隣の各施設における給水装置での漏水発生の一因ともなると言われています。
現状の建築設備設計基準(発行:全国建設研修センター)、空気調和・衛生工学便覧(発行:空気調和・衛生工学会)や水道施設設計指針(発行:日本水道協会)等の文献には、貯水槽給水に係る給水引込水量に関しては定義されていますが、受水槽との接続部の”定水位弁の口径”に関しては一切定義されていません。
配水管の水圧と定水位弁からの受水槽への吐水量に関して、水量表を交えて詳細に説明されています。
各種流量等の線図 ⇒ 流量・口径別抵抗値
★ 対数目盛の流量グラフ線図 ⇒ 解説の数値表等で・・・
対数目盛のグラフ線図では、線と線の位置・数値が曖昧となり、結果、読取り数値も曖昧なものとなります。
給水管材や弁栓等の給水器具類における水量に係る摩擦損失値は、両対数グラフによることなく、扱いやすく見やすい数値表にて掲載しています。
また、水理計算の作業における簡素化を図るため ”損失抵抗の換算係数” に関して神奈川大学工学部建築学科 紀谷文樹(元、東京工業大学名誉教授)研究室と共同研究し、日本水道協会の研究発表会にて発表した係数が掲載されています。
≪給水便覧の特徴≫
窓口相談等の対応には、施行指針 及び 給水便覧は不可欠
給水便覧は、給水施行指針の要所における詳細解説版であり、以下の2編に区分されています。
第Ⅰ編:給水概論……給水装置に関する最も重要で基本事項となる事象を、写真や図解等を交えて説明しています。
第Ⅱ編:技術資料……水理計算等の参考技術資料を、計算手順に沿って各種図表等を含めて明解に説明しています。
第Ⅰ編:給水概論
逆サイフォン現象解消のための吸排気弁
★ サイフォン現象の説明を、灯油手動ポンプにて・・・
逆流の原因『サイフォン現象』を、灯油タンクへの手動ポンプを例にして、手動ポンプ上部の「コック」の役割(開けるとサイフォン現象が解消されます。)を説明しています。
配水管内の負圧発生(近隣における大規模な管破損や、火災発生時の消火栓開栓)は、近隣の建物内において『給水管内の負圧発生』につながります。
判りやすい負圧解消手段の一例として、灯油手動ポンプの上部にある「コックを開けること」を挙げましたが、建物内の給水立管頂部の「吸排気弁」が前述ポンプの「コック」に当たります。
すなわち、給水立管の頂部に設置の『吸排気弁』は、建物内における給水管内の逆流発生防止措置の器具として、非常に重要な器具の一つです。
各種消防設備における留意事項
★ 消防設備ごとの系統図・付随する各種水槽等が・・・
消防設備に係る分野は、消防設備を業とする専門業者以外は不得手な分野です。給水装置との間接接続等を必要とする各種消防設備の概要を含む配管系統図等を説明しています。
給水装置に係る消防設備の種別ごとの一目で判る配管系統図や消防機器等の概要説明、及びその消防器機等への給水装置に係る留意事項等を、必要放水量や水源容量等を交えて説明しています。
これまでは、消防設備の配管や機器類と直圧給水との直接の接続は禁止されており、水槽等を介した間接接続が一般的でした。
また、消防設備の申請同意は管轄消防署であることから、給水窓口担当者の対応資料としては、さほど重要視されていませんでした。
第Ⅱ編:技術資料
損失水頭(水圧低下値)の計算例
★ 水量と損失水頭の算出は、給水計算のスタート・・・
水理計算において厄介なことは、「区間水量Q算出」「区間損失水頭hn算出」そして「管種別継手の直管換算長」ですが、独自の「継手損失抵抗の換算係数」を使用して、『計算の簡略化を可能』としています。
水理計算の計算手順は、「区間水量Q算出」→「仮口径φ」→「区間損失水頭hn算出」→給水分岐部と計算対象器具までの「総損失水頭Σhn算出」&「高低差h’算出」→給水分岐部の設計水圧Po-総損失水頭Σhn-高低差h’-計算対象器具の必要水頭P’を計算→「0≦残存水頭≧0」にて出水可能か否かを判りやすく説明しています。
損失水頭計算書の計算例の詳細説明
★ 給水方式別の計算書は、Excelのシート1枚で・・・
3階直結給水方式や直結増圧給水方式の計算書も、すべて、独自の「継手損失抵抗の換算係数」の使用によりExcelシート1枚にて計算されるため、給水窓口担当者の『計算チェックの簡素化』も実現可能となります。
損失水頭計算書の各所(㋐~㋦)における説明が、『第Ⅰ編:給水計算』内の「表の№」を用いて判り易く説明し、ウォータハンマ発生防止につながる「流速」の欄も記載されています。
本例においては、計算対象となる住戸の形態が「ファミリータイプ」と「ワンルームタイプ」の双方について、その計算結果が記載されています。
創業以来20年、水道GIS構築、水圧調査、漏水調査、給水装置施行指針等の作成、事前協議の設計図面内容及び水理計算書の内容チェック等々、全国の水道事業体様からの受託業務にて培った技術ノウハウを基に、水質保全の最後の砦となる給水装置工事に関する「給水装置施行指針(及び 給水便覧)の作成」、および「各種研修会の開催」を通して、水道事業体様の給水窓口業務の一部を補助(サポート)して参ります。
給水窓口業務がスムースに継承できます。 給水装置工事申請の流れの明確化ができます。 水道事業体としての指針(要綱)の明確化ができます。 各窓口担当者における対応の差異を極力少なくすることができます。 指定工事店の技術レベル向上のための資料・情報を提供することができます。 |
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